洗面所の排水口にトラブルが生じた事はございませんか?
洗面所は毎日家族中で様々な使い方をします。
水回りはトイレやキッチンもございますが、実は洗面所は特に排水口のトラブルが起きやすい箇所といえます。
洗面台の排水口は、他の排水口と比べると排水管の途中に排水トラップが取り付けてあるために、どうしても長年の汚れが蓄積されて、詰りやすい構造になっています。
流れが悪くなってきた時は既に危険な状態です。
今回は洗面所排水口のつまり原因と解消方法についてご紹介します。
■排水トラップが詰まる原因例
- 洗顔や手洗いでの石鹸カス
大量の石鹸やシャンプーなどの洗浄成分は流れきらず、ヌメリの原因になります。そして髪の毛等が付着してヌメリは蓄積されていきます。
- ヒゲや髪の毛
特に詰りの原因となっているのが髪の毛です。散髪したり洗面台でシャンプーをしたりドライヤーを髪にかけたりした際に抜け落ちた髪をそのまま排水管に流してしまっていないでしょうか。髪の毛は一日に抜ける量が70本~100本程度といわれています。一日の中でも洗髪やドライヤーをかける際が最も多く抜け落ちるという事はご存知でしょうか。
洗髪の際は水気により毛束でまとまっているので抜け毛が全て落ちるというわけではなく、実はその後ドライヤーをかける際が最も抜け毛の落ちる瞬間です。洗面台のところでドライヤーをかけて、洗面台に髪の毛が落ちていたらそのまま水で流してしまわずに必ず拾い集めてゴミ箱へ捨ててください。髪の毛も排水管の各部に石鹸カスや皮脂などと一緒にへばりついてしまい、そのまま固って蓄積されていき、突然詰りが発生します。 - 自然と蓄積する水垢や皮脂
皮脂は手洗いや洗髪、洗顔により徐々に排管内に蓄積されます。水はカルシウムやマグネシウム等の金属イオンを含んでいます。これらの金属イオンが蒸発すると落ちにくい炭酸カルシウムに変化し、頑固な汚れとなって配管に蓄積されていきます。これが水垢です。ちなみに、カルシウムイオンやマグネシウムイオンなどが多く含まれている水のことを硬水といいます。硬水とは逆の軟水は金属イオンの量が微量です。そのため、洗面所で流す水に軟水器などをつけてイオンをできる限り除去し、軟水だけが流れる様にすると、水垢による詰まりを防ぐことができます。
- アクセサリーや歯磨き粉のキャップetc.
アクセサリー等の貴金属は早く取り出さなければ金属が錆びたり、汚れがついたりする可能性があるので注意してください。摘出したい場合は先ず、流している水を溜め、パイプ内部の水が流れないようにして、トラップの部分でアクセサリーが留まるようにしましょう。 トラップより奥まで流れてしまうと取り出すことは大変困難になってしまいます。歯磨き粉のキャップは主にプラスチック製なので、水に浮く性質を持っています。そのため、排水トラップの部分に滞留し、髪の毛などと絡まって瘤を作ります。落下物を管内へ落とし込まない様に、できるだけ目の細かいヘアキャッチャーをとりつけておきましょう。