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重曹ってなんだろう?

重曹の正式な化学名は炭酸水素ナトリウムといい、ベーキングソーダ、重炭酸曹達ともいいます。

重曹はpH8.5以下の弱アルカリ性でそのまま海に流せる排水基準を満たし、

人体への安全性も高い天然素材として、環境への配慮やエコの観点から評価されています。

重曹のイラスト

重曹には、磨く・落とす・消臭・浮かす・なじませるの5つの特徴があります。

ではその特徴について少しご説明します。


5つの特徴


磨く

1.研磨作用:

重曹の粒子は細かく研磨剤として利用することが出来ます。

硬度がプラスチックよりも低く、汚れよりは硬いため素材の表面を傷つけることなく洗浄出来ます。


落とす

2.中和作用:

弱アルカリ性であるため、酸を中和して弱アルカリのpHを保ちます。

食べこぼしや皮脂などの汚れの多くは酸性ですので、中和することで水溶性にし汚れを簡単に落とせる働きをします。


消臭

3.消臭・吸湿作用:

重曹には悪臭を科学的に消す消臭効果があります。弱アルカリ性の成分が悪臭成分そのものを中和分解して打ち消します。

また、重曹は吸湿性にも優れています。クローゼットや下駄箱、押し入れのような湿気の多い場所に置いておけば、カビ予防にもつながります。

※重曹には静菌作用とよばれる、雑菌の増殖を抑える効果がありますが、カビを完全に除去するほどの洗浄力はありません。カビ除去は、殺菌効果のあるクエン酸や酢がおすすめです。


浮かす

4.発砲・膨張作用:

重曹は加熱や酸性物質の反応で分解し、炭酸ガスを発生させます。

気泡がはじけることでミクロの超音波が発生し、その振動で汚れが浮き上がり落ちやすくなります。


なじませる

5.軟水化作用:

重曹には金属イオンをはさんで封じるキレートという働きがあり、水を柔らかくして硬度を下げることが出来ます。

軟らかくなった水は油脂などの汚れを乳化させて、高い洗浄効果を発揮します。また、水に溶かすと油となじみやすくなる性質があり、

反発しあう水と油の仲介役として天然の界面活性剤のような働きをします。

上記のように、重曹はさまざまな場面で活躍します。

その力を最大限にひきだすためには、5つの特徴的な作用とその科学的根拠を理解することが大切です。

いかがでしたでしょうか?重曹はコストも控えめ且つ市販で入手しやすいものなので、是非お試しください。

このコーナーでは様々な水廻りお役立ち情報をお届けしております。

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