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浄化槽って何?

「浄化槽」とは、一般的に下水道処理設備を設置するのが困難な場所に設置されています。

地理的な問題や予算の問題等で、公共下水道が設置されていない地域はいまだ多くあります。

都会の喧騒から離れて田舎暮らしを始める人も増えてきた中で、

浄化槽のことを知らずに住宅購入を決めてしまうと後悔する場合もあるかもしれません。

今回は浄化槽の役割や仕組みについてご紹介していきます。

 

 

浄化槽の役割

 

浄化槽とは、台所・トイレ・洗面所・お風呂などで使用した汚れた水(汚水)を、浄化するための下水処理装置です。

 

浄化槽のイラスト

 

日本では 一人あたり 一日に流す 生活排水の量 は 約250ℓ です。

 

汚れた水をきれいにする水の量

 

 

汚れた水をきれいにする水の量

天ぷら油(20ml) 浴槽(300L) 20杯
牛乳 コップ1杯(200ml) 浴槽(300L) 11杯
みそ汁 お椀1杯(180ml) 浴槽(300L)4.7杯
中濃ソース 大さじ1杯(15ml) 浴槽(300L)1.3杯
シャンプー 1回(4.5ml) 浴槽(300L)0.67杯

下水道が設置されていれば、家庭で排水した使用後の水は下水処理場へ流れ、

そこで汚れを分解してキレイになってから河川や海に放流されています。

 


 

本来、建物がある全ての場所に下水道が設置される事が理想ではありますが、

地形の問題や予算の問題等で下水道を設置することが難しい場合もあります。

 

 

しかし下水道が設置されていないからといって、家庭からの汚れた水をそのまま自然に放流するわけにはいきません。

下水道が設置されていない地域で、ご家庭から排出された汚水を浄化し、そして川や海へ放流する役割をしてくれているのが浄化槽です。

賃貸の建物の場合はほとんどの場合が上水道で水を出して、それが下水道か浄化槽に流れていくというのが主流です。

やはり下水管が来ていないアパートなどの場合は、浄化槽を設置し、汚水や雑排水を処理、濾過しています。

 

 

浄化槽の種類

 

平成13年度には浄化槽法の改定があり、新規に浄化槽を設置する場合は

「合併処理浄化槽」(し尿・台所・お風呂・洗濯等の雑排水を合わせたもののすべてを浄化できるもの)のみの取り扱いになりました。

 

 

それまでは「単独処理浄化槽(みなし浄化槽)」というものもあり、これに関してはトイレの汚水のみを浄化処理するタイプで、

台所や洗面所、お風呂などの生活雑排水は浄化されないため、環境汚染の原因となっていました。

先述の通り、平成13年度の浄化槽法の改定により、最近では使用されていません。

 

 

下水道と浄化槽の違い

 

下水道に比べて浄化槽を使っているアパートの方が水道料金は安くなります。

理由としては下水道を利用するにも水が必要になってくることが挙げられます。

下水道を使っているアパートだと上水道と下水道どちらにも水道料金がかかってくるというわけです。

浄化槽は定期的に清掃や点検が必要になってくるものなので、管理費がかかります。

年3回程の保守点検と年1回の清掃が理想とされています。

 

 

また、浄化槽の定期清掃や不具合の対応についてですが、

住環境を整えるために必要な設備として提供するオーナー側がメンテナンス費用や修繕費を負担するのが一般的です。

賃貸で、この分も含まれた管理費を支払っている場合は新たに費用を請求されることはないはずですが、

現状回復費用として浄化槽の清掃点検費用を請求される場合もあります。

また賃貸借契約書に特約をつけて浄化槽清掃費用などを入居者負担にしている場合もありますので、

ご入居前によくご確認いただく事をおすすめします。

 

 

浄化槽利用における注意点

 

浄化槽は、微生物の働きで汚水を浄化しているので、塩素系の漂白剤などを大量に流すと、浄化槽内の微生物が死んでしまいます。

そのため、漂白剤を使用する際は大量の水で流したり、洗剤の種類を中性のものにする等の注意が必要です。

夏場等、浄化槽から悪臭がする場合もありますが、ここで重要なのはやはり定期的なメンテナンスを行っているかどうかが問題となります。

 

 

浄化槽耐用年数

 

浄化槽の寿命についてですが、躯体部分は30年以上、部品類は、10年から20年程です。

但し、空気を送り込む装置(ブロワー)は、5年から10年での交換が目安といわれています。

 

下水道が引かれているかどうかの確認はどうしたらいいの?

 

入居予定の建物に下水道が敷地に引き込まれているかどうかは、簡易的に知る方法が、

まずその建物内にマンホールがあるかを確認する事です。

また、敷地内にマンホールが無くても、建物の全面道路にマンホールがありませんか?

全面道路にマンホールがあればその点在する箇所に沿って下水管が埋設されています。

もしそれらのどれにも該当しない場合は下水道の引込みは行われていない事と予想されます。

 

住宅地図や登記事項証明書など、不動産の位置がわかる書類を用意したら、各市町村の水道局や企業局の窓口へ持参して、

その敷地への下水引込み状況を調べるよう依頼する事ができます。

事前にお電話等で必要事項を確認してから窓口へ訪問されることをおすすめします。

 

いかがでしたでしょうか。

入居した建物が賃貸なら知らずに契約した部分があっても取り替えしが付くという事もありますが、

マイホームご購入にあたっては事前に下水に関してもご確認頂くと安心ですね。

 

 

このコーナーでは様々な水廻りお役立ち情報をお届けしております。

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