皆様も体調不良やお酒の飲みすぎ、感染症や妊娠中のつわりなど様々な理由でトイレに嘔吐してしまった経験があるかと思います。
トイレに嘔吐した後、吐瀉物をそのまま流してしまう方が多いと思いますが実はそれによってトイレを詰まらせてしまう可能性があるのです。
今回はトイレに嘔吐した際の対処法などについてご紹介して参ります。
なぜトイレに嘔吐してはいけないの?
ではなぜ吐瀉物をそのままトイレに流してはいけないのでしょうか?
まずはその理由からご説明していきます。
①消化されていない食べ物を含むため
トイレに流す事が出来る便や尿などの排泄物は、食べ物を身体の中で一度消化したものです。消化されたあとの排泄物やトイレットペーパーは水に溶ける性質を持っているため、一度に大量に流したりしない限りはなかなか詰まる事はありません。
しかし、消化されていない状態の食べ物を含む吐瀉物には、固形の食品や油分が含まれており、これらは水に溶けにくく配管の中で固まってしまうとトイレの詰まりや配管の劣化を引き起こしてしまうため、吐瀉物はトイレに流してはいけないのです。
②ウイルス感染の危険性があるため
ウイルス性の腸炎等を患っている時にトイレに嘔吐をしてしまうと吐瀉物の中に含まれるウイルスや細菌などを撒き散らしてしまい感染リスクが上がってしまいます。
嘔吐の際に便器の周辺に付着した飛沫や、水を流したときに飛び散ったウイルスに無意識のうちに触れてしまうと、二次感染の危険性があります。
また、処理をするときに触ってしまった場合も、当然ウイルスへの感染リスクが上がってしまいます。
万が一トイレに嘔吐してしまった場合は、マスクや手袋を装着して処理をすることが大切です。
トイレで嘔吐してしまった場合の対処方法
トイレに吐瀉物を流してはいけないとわかっていても、やむを得ない状況でトイレに嘔吐してしまう事があるかと思います。
万が一トイレに嘔吐してしまった時には、どのように対処したら良いのでしょうか?
ここからはトイレに嘔吐してしまった際の処理方法や、詰まらせてしまった場合の対処方法をご紹介していきます。
※処理をしていく前に二次感染防止のため、下記のポイントに注意しましょう。
・窓を開けるか換気扇を付けてしっかりとトイレ個室内の換気を行う
・使い捨てのマスク・手袋をつけて処理を行う
・便器内だけでなく蓋や便座、床や壁も掃除する
・乾燥や飛び散りをする前になるべく早く処理を行う
上記の確認が出来たら早速処理にとりかかりましょう!
<処理の手順>
①便器の中の吐瀉物を出来る限り取り除く
まずは油分や固形物が配管に入り込まないように、できるだけ吐瀉物を取り除きます。
小さなバケツやペットボトル等を使い、すくうようにすると取り除きやすいです。
取り除いた吐瀉物は新聞紙や紙を敷いた袋に入れ、燃えるゴミ又は生ごみとして捨てます。
使用したアイテムもしっかりとすすいでからビニール袋に包み、処分しましょう。
②トイレが詰まった場合は詰まりの原因を取り除く
吐瀉物を取り除いたあともトイレが詰まっている場合は詰まりを取り除く必要があります。
詰まったままの状態で水を流してしまえば、水が床まで溢れてしまう危険性があります。
詰まりの取り除き方については、この後ご紹介していきます。
③再度吐瀉物を除去する
詰まりを取り除く過程で配管から吐瀉物が戻ってきた場合は、先程と同じ要領で除去していきます。
一度詰まりが解消されても、吐瀉物をそのまま流してしまえば、再度詰まってしまう危険性があるためです。
ラバーカップなどを使用すると水位が高くなってしまう事もあるので、床が汚染されないように気をつけながら取り除いていきましょう。
④水を流して消毒する
しっかりと吐瀉物を取り除けたら、トイレを流して処理は完了です。完全に詰まりが解消しない状態で流すと水が溢れてしまうことがあるので、
念のためバケツなどである程度水を抜いてから流すことをおすすめします。
最後に、トイレの消毒をしておきましょう。 アルコールよりも塩素系漂白剤を5%に希釈した消毒液の方が殺菌力は高いため、ウイルスが原因の
嘔吐の場合は後者を使って消毒する事をおススメ致します。
便器まわりや床、壁はもちろんのこと、トイレットペーパーホルダーやドアノブなどもしっかりと拭き取っておきましょう。
吐瀉物でトイレが詰まってしまった場合は?
最後に、吐瀉物を流してトイレが詰まったときの対処法について3つご紹介していきます。
①ラバーカップや真空式パイプクリーナーを使う
ラバーカップは、別名スッポンと呼ばれる詰まり解消のためのアイテムです。 圧力を利用して詰まっているものを引き出せるので、嘔吐でトイレを詰まらせてしまったときに役立ってくれます。
ラバーカップの圧力をさらにアップさせたものが、真空式パイプクリーナーです。
どちらでもいいので、家に常備しておくとトイレやキッチンが詰まってしまったときに便利でしょう。
使用の際は水位が上がる危険性があるため、水にラバーカップのラバー部分が浸る程度まで水を汲み出しておくことをおすすめします。 ゆっくりラバーを押し込み、強く引き抜くと詰まりが解消します。
②ワイヤーブラシを使用する
ワイヤーブラシとは、ワイヤーの先端にブラシが付属した詰まり除去用アイテムです。
ワイヤーが曲がるため排水口の奥までブラシを挿入でき、汚れを細かく砕いて流れやすくしてくれます。
まずブラシヘッドを便器の排水口に入れ、つっかかりを感じる部分まで挿入していきます。
詰まりに当たったら柄を回し、詰まりを削り取っていきましょう。
詰まりを物理的に除去する効果が高いですが、便器や配管を傷つける危険性がある点に注意が必要です。
不安な場合は、他の方法を試してみても良いでしょう。
③専門業者に依頼する
『自分で詰まりが解消できない』『ウイルス感染が気になる』という場合は、専門業者に対応を依頼する事をおススメ
致します。専門業者は高圧洗浄機を使用し、吐瀉物だけではなく日常的に溜まってしまう汚れもしっかりと除去して
くれます。汚れや詰まりが悪化すると、便器の取り外しや大掛かりな作業が必要になることもあります。
メンテナンスという意味でも、数年に1度はプロに清掃を依頼しておくと安心でしょう。
排泄物とは異なり水に溶けにくく詰まりやすい吐瀉物は、実はトイレに流してはいけないものです。
とはいえ、やむを得ずトイレに嘔吐してしまうことはあるので、正しい手順で処理する方法を知っておくことが大切です。
もしも嘔吐物でトイレが詰まってしまったときは、感染症のリスクもあるため、専門の業者へご相談される事をおススメ
致します。
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