犬や猫のペットを飼っている皆様は普段どの様に糞を処理していますか?
ゴミと一緒に捨てている方や人間と同じようにトイレに流している方もいらっしゃると思います。
今回はペットの糞はトイレに流しても問題ないのか、どの様に処理したら良いのかをご紹介していきます。
ペットの糞の処理方法は自治体ルールを確認する
ペットの糞の処理方法は自治体のルールにより異なり、大きく分けて2つあります。
- トイレに流して処理する
- ビニール袋などに入れ可燃ごみとで出す
トイレから流れた汚水は、下水処理場へと運ばれていきます。
そこで殺菌処理をしたうえで、外部へと放出される仕組みです。
下水処理場で想定されている『汚水』とは人間の生活で発生するものの為、ペットの糞に想定外の菌が含まれていた場合にきちんとした処理が行われないまま外部へと放出されてしまう可能性があります。
また通常の家庭用の浄化槽ではペットの糞を処理できない為、流してしまうと悪臭や詰まりの原因となり、浄化槽の故障に繋がってしまうので注意が必要です。
その一方でペットのフンは可燃ゴミとして分別されないため、ゴミとして収集出来ないという自治体もあります。
お住いの自治体がどちらのパターンであるかを確認しておく事をおすすめいたします。
ペットの糞はトイレ詰まりの原因になる?
自治体ルールにより可燃ゴミで捨てられない場合はペットの糞をトイレに流して処理する事になりますが、結論から言うとペットの糞はトイレに詰まりやすいとされています。
ペットの糞は人間の便よりも固く軽い為、水に浮きやすく流れにくいという特徴があります。
また、犬と猫でも詰まりの原因に違いがあります。
犬の場合
犬の場合、室内・屋外どちらで糞をするかによっても異なります。
室内で糞をする場合はトイレシートなどの上で糞をします。
一匹の糞を一回分であれば、そのまま流しても特に問題はありません。
但し、シーツは絶対に流さないでください。
トイレに流せると記載がある商品でもトイレットペーパーよりも溶けにくく排水管が細い場合や節水型トイレなど水圧が弱い場合に詰まってしまう可能性があります。
また、固くてコロコロとした糞の場合も水に溶け切らず詰まってしまう可能性があります。
屋外で糞をする場合は糞に異物が付着している可能性が高い為、拾ったものをそのままトイレに流さないように注意が必要です。
アスファルトの上であれば小石やアスファルトのかたまり、公園や草むらの上であれば土や草などが付着する可能性が高くなります。
上記のような異物は水に全く溶けないので、トイレの排水管を傷めたり詰まる危険性があります。
また、大型犬の場合は当然小型犬よりも糞のサイズが大きくなり、多頭飼いの場合はたとえ小型犬であっても一度に流そうとするとかなりの量になります。
こうした場合、トイレに糞を流す際に数回に分けないと詰まりの原因になります。
今まで詰まっていなくても継続しているうちに排水管の奥に少しずつ堆積している可能性もありますので注意が必要です。
猫の場合
猫の糞はグルーミングをした時の毛がお腹の中で固くなったものが含まれており、水に溶けず詰まりの原因になります。
また、猫の糞は軽く水に浮く為、節水型トイレなど水圧が弱い場合に詰まってしまう可能性があります。
猫砂もトイレに流せると記載がある商品であってもすぐに水に溶ける事はなく、流れる過程で膨張や凝固しながら排水管を通るため、大量に流すと詰まってしまいます。
こうした理由によって猫の糞はトイレに流す事が出来ません。
では、トイレに流す際にどのような事に気を付ければよいでしょうか?
ここからは対処法についてご紹介していきます。
①出来るだけ異物を付着させない
先述した通り、トイレに流す際は糞に異物を付着させないことが大切です。
屋外でした糞を流す際には小石・土・草などを出来るだけ取り除いてから流しましょう。
②硬い糞は柔らかくもみほぐしてから流す
ペットの糞はもともと硬いですが、便秘などでいつもよりも硬い時はビニール袋などに入れ柔らかくもみほぐしてから流しましょう。
その際、ビニール袋を一緒に流さないように注意が必要です。
③量が多い時は数回に分ける
大型犬や多頭飼いの場合、量が多い時は数回に分けて流しましょう。
目安は、人間の通常の排泄量の半分くらいです。
一度に大量に流すと、トイレが詰まってしまうのでこまめに流す事を心がけてください。
④ティッシュを一緒に流さない
糞を取る際にティッシュで包み、そのままトイレに流す人がいますが詰まりの原因になりますのでおやめください。
ティッシュは、水に流せると記載がある商品でも、トイレットペーパーよりも溶けにくい為ただでさえ詰まりやすいペットの糞を、ティッシュと一緒に流すと、より詰まりやすくなってしまいます。
ペットの糞がトイレに詰まってしまった時の対処法
ここからはペットの糞がトイレに詰まってしまった時の対処法をご紹介していきます。
①すっぽん(ラバーカップ)を使用する
通常のトイレ詰まりと同様にすっぽんを使用します。
すっぽんを便器に吸着させ、便器からはがす際に水が引き戻る力を利用して水流を作り出して引っかかっている糞を水流で押し流します。
排水口にカップをゆっくりと押し込み引き抜きますが、ここで一気に引き抜くのがポイントです。
押し込んだときに排水口にできるだけ隙間を作らないようにすると、水流を最大限に高めてスムーズに水が流れるようになります。
②便器にぬるま湯を流し入れる
便器に40~60℃のぬるま湯を流し入れる事によって詰まった糞が溶けやすくなり、流れる事があります。
便器は陶器で出来ている為、熱湯を使うとひび割れてしまう危険性がありますので絶対に使用しないでください。
また、水位が上がっている場合は上から水を流すと溢れてしまう恐れがありますので一旦水を汲み出して排水口ギリギリにしてから、お湯を注いでください。
③食器用洗剤を使用する
便器の水位を排水口ギリギリまで下げたら100ml程の洗剤を便器の中に注ぎます。
その後、便器半分の量のぬるま湯(40~60℃)をゆっくりと注ぎ20分ほど置きます。
水位が下がってきたら、再びぬるま湯を注ぎ、水が流れていくのを確認します。
この際、絶対に複数の種類の洗剤を使わないでください。
複数の洗剤を使用すると成分によっては、混ざることにより有毒ガスが発生する危険性がありますので注意が必要です。
なお、パイプクリーナーは髪の毛などのタンパク質は分解できますが、紙類や固形物を分解する作用はないため、トイレの詰まりにはあまり効果がありません。
④重曹・クエン酸を使う
重曹とクエン酸を混ぜると、炭酸ガスの泡が発生し糞を溶かす効果があります。まず、水位を排水口ギリギリまで下げ、排水口に重曹を計量カップ4分の1ほど振りかけます。
次に、クエン酸を計量カップ2分の1ほど入れます。
そこにぬるま湯(40~60℃)をゆっくりと注ぎ、泡立ってきたらそのまま状態で約1時間放置します。
その後、バケツで水を流し流れていく様子が確認できたらOKです。
上記の方法を試してみても改善しない場合には専門の業者へご依頼する事をおすすめいたします。
いかがでしたでしょうか?今回はペットの糞の処理方法についてご紹介してまいりました。
ペットの糞の処理は、基本的に自治体のルールに従って行う必要があります。
お住まいの自治体が、どちらを推奨しているのかわからない場合には確認してみる事をおすすめいたします。
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