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日本の夏の風物詩!打ち水の効果とは

打ち水は夏の季語にもなっている日本の風物詩です。

昔から涼をとるために行われてきた打ち水ですが、果たして本当に効果があるのか気になりますよね。そこで今回は打ち水の歴史やその効果についてご紹介していきます!

打ち水の歴史

打ち水の歴史は古く、はじめは安土桃山時代に茶の湯(茶道)の際の礼儀作法として茶事の前に行われていましたが、江戸時代になると、涼をとるための手段として庶民の間にも広まりました。他にも打ち水をすることによって道の土埃が舞わないようにしたり、玄関先や道に水を撒くことによってお清めをする意味もあったそうです。

このように歴史ある打ち水ですが、果たして本当に涼しくなる効果はあるのでしょうか?

打ち水の効果

結論からいうと、打ち水には暑さを和らげる効果があります。

環境省の発表によると、日中の日向に打ち水をすると、通常のアスファルト舗装と比べて約10~15度、表面温度が下がる効果があるとの事です。

また、体感温度は路面に近いほど低くなり、路面から高さ1.5mでは約0.5~1度、

高さ0.6mでは約2度低くなります。 (参考:環境省|まちなかの暑さガイドライン_令和4年度部分改訂版 第4章_暑さ対策技術)

打ち水で涼しくなる仕組み

では一体、どのような仕組みによって涼しくなるのでしょうか?ここからはその仕組みについて詳しくご紹介していきます。

地面から熱を奪う
打ち水で涼しくなる理由には、「気化熱」が関係しています。
液体が気体になるときには、周囲から熱を吸収する必要があり、その際に吸収される熱のことを気化熱と呼びます。打ち水をすると、水が蒸発するときに接している地面から気化熱を奪います。これにより、地面の温度が下がり涼しく感じる事が出来ます。
また、気化熱は液体が接している場所で常に発生しているので、熱が蓄えられやすいコンクリートやアスファルトよりも保水性の高い土や芝生などの方が涼しく感じます。
ただし、撒いた水がすべて蒸発してしまうと打ち水の効果がなくなってしまいますので、効果を持続させるためには撒いた水をなるべく長く地面にとどめておく必要があります。
そよ風が発生する
打ち水を行った場所は、水蒸気によって一時的に気圧が上昇します。
一方、打ち水をしていない場所は気圧が変わりません。
空気は気圧の高いほうから低いほうに向かって流れていく性質があるため、この差によってそよ風が発生します。また、打ち水を行った場所は周囲より気温が下がるため、この気温差によっても空気の流れが生じます。
濡れた地面を通る風が爽やかに感じるのは、このような理由からです。人は風が当たると涼しく感じられるという点でも、打ち水には効果があると言えます。
清涼感を生む
打ち水には、五感を刺激して体感的な涼しさを引き起こす効果もあるといわれています。水を撒くときに、風鈴の音を聞いたりすることで、更に涼しく感じられます。

打ち水が効果的な時間帯

打ち水は行う時間帯によって、効果に差が生じます。
打ち水を行う時間は、気温が上がる前の朝や気温が下がり始める夕方がおすすめです。
朝や夕方など、日差しが弱い時間帯に行うと、水が蒸発するまでに時間がかかり、地表の温度上昇を抑える効果が持続します。
日差しが強い日中に打ち水をすると、瞬間的に温度は下がるものの、撒いた水がすぐに蒸発してしまうため効果が持続しません。 朝方の打ち水は午前中のエアコンの使用頻度を下げ、夕方の打ち水は夜の暑さを和らげます。

打ち水の撒き方

打ち水をする際におすすめなのがお風呂の残り湯や米のとぎ汁、ためた雨水を使用する事です。こうすることにより水道代の節約にもつながります。

ただし、衛生的に問題のある汚水などを撒くのはおやめください。
バケツや洗面器などの容器に、風呂の残り湯などを入れます。 そして、ひしゃくやペットボトル・じょうろ等を使ってその水をまきます。

打ち水効果を引き出す撒き方

せっかく打ち水をするのであれば、その効果を最大限に引き出したいですよね。
ここからは効果を引き出す撒き方についてご紹介していきます。

風通しの良い日陰に撒く
暑い日は強い日差しで熱せられたアスファルトなどに打ち水をしたくなるかもしれませんが、先ほどもお伝えしたように水がすぐに蒸発してしまうため、涼しくなるどころか湿度が上がりかえって不快感が増してしまう恐れがあります。
打ち水の効果を高めるポイントは、日陰で行うことです。
日陰であれば撒いた水が蒸発するまでにある程度時間がかかり、気化熱の効果が持続します。さらに、風通しがよい日陰であれば、涼しい風が吹いて涼しさを実感する事ができます。
屋根・壁・ベランダなどに水を撒く
室温は、日差しを浴びた屋根や壁の熱によって上昇するので屋根や壁に打ち水をすることにより、室温が低下します。
ただし、マンション等では屋根や壁への打ち水が難しいかもしれません。
そうした時は、ベランダへの打ち水がおすすめです。ベランダは熱をためやすく、ここで発生した熱気が室温の上昇を招きます。ベランダに打ち水をすることで、室温を下げる効果が期待できます。
また、ベランダに打ち水をする場合も日陰を作ったうえで行うと、より効果が期待できます。また、エアコンの室外機の近くにも打ち水をすると、室外機周りの温度が下がり効率もアップします。

打ち水を行う際の注意点

道路に打ち水をする際は、通行人や自転車・バイク・車などに水がかからないように気を付ける必要があります。
また、マンホールの蓋など滑りやすい場所に水をまくのは危険ですので、水を撒く際は必ず周囲を確認して行ってください。

いかがでしたでしょうか?
今回は打ち水の歴史やその効果についてご紹介してきました。
打ち水は、見た目の涼感だけなく、実際に涼しくなる効果があることがわかりました。また、ベランダやエアコンの室外機付近に打ち水をすることで、エアコンの効果も上がります。
手軽にできて地球に優しい打ち水を皆さんも是非この夏に試してみてはいかがでしょうか。

 

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