皆さんはお風呂に入った後の残り湯を再利用していますか?
一般的な家庭の浴槽に貯める水の量は約200Lもあり、そのまま捨ててしまうのは勿体ない為、洗濯や追い焚きで翌日使用されている方もいらっしゃるかと思います。
再利用する事によって節水や節約に繋がる一方、衛生面が気になって使用を控えている方もいらっしゃると思います。
今回はそんな残り湯の有効的な再利用方法や使用する際の注意点などをご紹介していきます!
残り湯を洗濯に使っても大丈夫?
洗濯にお風呂の残り湯を使用すると節水や節約に繋がりますが、洗濯物の汚れや臭いの落ちが悪くなったり、
逆に残り湯の汚れが付いてしまわないかと心配になる方もいらっしゃるかと思います。
確かに残り湯には入浴時に落ちた皮脂やほこりなどが含まれていますが洗濯に使用しても大きな影響はありません。
また、残り湯を使用するのは『洗い』の時なので『すすぎ』の際に綺麗な水道水で行えば雑菌や臭いが残ってしまう心配はありません。
しかし、残り湯には雑菌や汚れがありますので使用する際には下記のポイントに注意してください。
①お風呂のお湯をなるべく汚さない様に使用する
残り湯を洗濯に使用する際にはなるべくお湯を汚さないように気を付けて入浴しましょう。
身体を洗ってからお湯に浸かったり、浴槽に浮いている汚れを予め取り除いてから使用する事をおすすめいたします。
また、浴槽に入っていない時には蓋をしておくと汚れやほこりの侵入を防ぐ事が出来ます。
入浴剤を使用した場合でも市販されている物の多くは洗濯への利用が可能ですが、入浴剤と洗剤との相性によって使えない場合がありますので使用前に必ずパッケージの記載を確認してください。
②残り湯は入浴後なるべく早めに使う
残り湯は時間が経過するほど雑菌の繁殖が進んでしまいます。
一晩放置すると雑菌の数は1,000倍以上になると言われていますので、残り湯を洗濯に使用する際は入浴後なるべく早めに使用しましょう。
また、お湯が温かいうちに使用する事によって汚れ落ちや洗剤の効果も高まります。
③使用するのは『洗い』のみで『すすぎ』には使用しない
お風呂の残り湯は『洗い』のみに使用し、仕上げの『すすぎ』の際には必ず綺麗な水道水を使用してください。
洗濯に残り湯を使うメリット・デメリットとは?
残り湯の使用方法がわかった所でここからは残り湯を使用した際のメリット・デメリットをそれぞれご紹介していきます。
【メリット】
①節水・節約になる
お風呂の残り湯を使うと大きな節水になります。
1回の洗濯に使用する水の量が洗いとすすぎで100Lの場合、洗いを残り湯とする事で50Lの節水になるため節約にも繋がります。
②水で洗った時よりも汚れが落ちやすい
先程も記載したように、お湯が温かいうちに使用する事によって汚れ落ちや洗剤の効果も高まります。
洗濯洗剤はお湯で溶かした方が洗浄力を高めることができるので水道水で洗うよりも汚れ落ちがいい為です。
水道水をお湯にすると電気代やガスなどの燃料費もかかるので、元々温かい残り湯を使うことで水道代も電気代も節約する事が出来ます。
【デメリット】
①洗濯物が色落ちや色移りしてしまう可能性がある
お湯を使用する事によって洗浄力が高まりますが、同時に色落ちや色移りの可能性も高まります。
デニム素材や色の濃い衣類を洗う場合は注意が必要です。また白い衣服を洗う際にも入浴剤などが入った残り湯では
色移りの危険性もありますのでそういった場合は残り湯の使用を控えてください。
②洗濯物を傷めてしまう可能性がある
ナイロンやポリエステルなどは比較的お湯に弱い性質がありますので使用されている衣類を洗濯する際には注意が必要です。
そういった素材を洗濯する際には水を使用した方が安心です。
残り湯を使用した洗濯の方法
これまで残り湯洗濯についてご紹介してきましたが、ここからは実際に残り湯で洗濯する方法についてご紹介していきます。
①洗濯機に洗濯物を入れて電源を入れる
②通常の洗濯時と同量の洗剤を入れる
③浴槽の残り湯をバケツや専用のホース等を使用して洗濯機に入れる
④洗濯物が泳ぐ程の水量になったらスタートボタンを押す
※残り湯の量が足りない場合には洗濯機が自動で水を足し調整してくれます
この様に洗濯の際に残り湯を使用するには工夫が必要となりますが使用の手順は簡単で、また節水・節約のメリットも大きいので是非試してみてください。
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