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細菌やウィルスに有効で安心な消毒剤とは?

COVID‑19が流行して依頼、マスク着用生活が当たり前の日常として過ごす方もまだ見られる今日ですが、現在はインフルエンザについて東京都感染症情報センターは注意喚起を促しています。(東京都インフルエンザ情報(2023-2024年シーズン)
厚生労働省は、2023年インフルエンザの発生状況を公開しています。

私たちは手洗いうがいの後も更に手指の消毒、マスクの除菌、衣服も除菌。
今や「除菌」に追われる毎日です。

そんな中、様々な消毒剤が市販されておりますが、実際の効力の度合いや効果のある使用方法をご存知でしょうか。
殺菌効果のある液剤にはエタノール、アルコール、塩素系漂白剤、アルカリイオン電解水、次亜塩素酸水などがあります。
ではそれぞれどのような液剤なのでしょうか。
今回は細菌やウィルスに有効かつ安心な消毒剤とはどんなものか、また、体に対する害などにも着目してご紹介しいていきます。

エタノールやアルコールってどのくらい消毒効果があるの?

消毒用エタノールやアルコールは、タンパク質を壊し、油を分解する作用があります。
高濃度アルコールを生肉にふりかけると白っぽくなるのですが、これは、タンパク質がエタノールにより壊されているためです。
細菌は細胞膜で囲まれているのですが、この細胞膜はタンパク質です。細菌がエタノールと接触する事で細菌の形を保てなくなるので死活します。
ウィルスはエンベロープという油に囲まれています。やはりエタノールをふりかけるとエンベロープは壊れて死活されますが、先に述べた細胞膜よりも頑丈な成分(芽胞)で囲まれている様な細菌やエンベロープをもたないウィルスには効き目がありません。

アルカリイオン電解水とは?

アルカリイオン電解水とは近年、100円ショップでも販売されるようになりました。
アルカリ性なので酸性成分(特に油分)に反応し、非常に洗浄能力や消臭効果が高いものとなります。
油でベタベタするものや手垢などはスルリと落とす事ができます。また、pH12.5以上の強アルカリイオン電解水は除菌力にも優れており、エタノールやアルコールでは効かない細菌やウィルスなどに効果がみられます。
さらに、有機物に触れて除菌や洗浄が済んだら成分はただの水に戻るので残留成分もなく、二度拭きが不要です。
人体にやさしく、ペットや赤ちゃんのいるご家庭でも安心してご使用頂けます。アルカリイオン電解水は実は錆止め効果もあり、ph11以下ではガラスや自動車塗装面にも使用可能です。

次亜塩素酸水とは?

厚生労働省の定めによれば、「次亜塩素酸水」とは次亜塩素酸を主成分とする酸性水溶液のことで、塩酸や食塩水を電気分解することによって生成されたものです。
現在では、「電解型/非電解型」が存在しています。
次亜塩素酸水はエタノールやアルコールでは効かない細菌やウィルスにも有効です。
次亜塩素酸水の殺菌力とは、塩素が細胞膜やエンベロープに接触することで壊され、その塩素を細胞膜やエンベロープの中に浸透させ、内部も破壊して殺菌します。
経済産業省は2020年6月26日、「次亜塩素酸水」について、一定の濃度や条件下であれば、消毒に有効とする検証結果を公表しました。
独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)によると、次亜塩素酸水(電解型 非電解型)は目視できる汚れ(有機物:手垢、油脂等)を予めしっかり落とし、有効塩素濃度 80ppm 以上であり、尚且つ対象物に対して十分な量を使用し、よく拭き取ることで消毒に有効であると公表しています。
また、次亜塩素酸水とは、かねてから歯科医師が口腔内洗浄(治療又はうがいなど)の為に使用している液剤でもあります。
消毒効果があるほどの濃度の次亜塩素酸水は、人の肌や粘膜にダメージを与える可能性が否定できないといわれる事もありますが、塩素濃度を適切に管理すれば微生物には殺菌効果を発揮し、人体には無害です。

特にG-MIST(ジーミスト)は非電解型「静電場濾過法」という特許取得済み製法で生成されており、不純物を可能な限り取り除き高純度の次亜塩素酸水にします。
G-MIST(ジーミスト)は塩素濃度が100ppmとなり、除菌に有効かつ手肌にやさしい弱酸性で、長期保存を可能にした次亜塩素酸水です。

このように、次亜塩素酸水とは非常に優れた除菌消臭剤なのですが、注意して頂きたいのが、「次亜塩素酸ナトリウム水溶液」と「次亜塩素酸水」は別物であるという事です。次亜塩素酸ナトリウム水溶液とは、漂白剤などを指します。

塩素系漂白剤とは

主に次亜塩素酸ナトリウムを主成分とする液剤を指し、強アルカリ性成分のものとなります。
次亜塩素酸ナトリウムは塩素系殺菌剤のひとつでもあり、食品製造の分野で食品添加物殺菌料として活用されているのも事実です。
次亜塩素酸ナトリウムを水に溶かした水溶液からも「次亜塩素酸水」は製造可能で、殺菌効果はあるものなのですが、これは厚生労働省が正規の「次亜塩素酸水」として定めたものではなく、人体に害をもたらす場合があるものとなります。
例えば、次亜塩素酸ナトリウム水溶液と酸性成分のものを同時に使用すると、人体に有害な塩素ガスを発生させるので注意が必要です。
また、次亜塩素酸ナトリウム水溶液がアンモニアと接触すると化学反応を起こし、人体に有害なトリハロメタンという物質を作り出します。

トリハロメタンとは
水道水を作る工程で生成されることが分かっていますが、その一部はヒトに対して発がん性などの有害性が指摘されています。
そのため、水道法で基準値が設けられています。
浄水場や下水処理場で消毒のために使用される塩素が、水中のフミン質(植物などの最終分解生成物)などの有機物と反応して生成される化合物とも言われており、浄水におけるトリハロメタン対策としては、フミン質を活性炭に吸着させて除去する方法や膜ろ過などが技術的には普及しており、水道水は各水道事業者によりトリハロメタンの濃度が検査され、日本国内で設けられている基準値以下であることが確認された上で供給されています。

次亜塩素酸水の製造方法

次亜塩素酸水にはいくつか生成方法があります。

  1. 塩(塩化ナトリウム)・希塩酸を水と電気分解して生成する 「酸性電解水」
  2. 次亜塩素酸ナトリウムと希塩酸を水で希釈混合し、中和されることで生成する 「二液混合」
  3. 次亜塩素酸イオンを含む水溶液を帯電したフィルターに通して濾過することで純度の高い次亜塩素酸水を生成する「静電場濾過法」

1.「酸性電解水」

手軽に大量に生成する事ができるのが特徴です。
ただし、性質が不安定な為劣化速度が早く、保存には向いていません。

2.希釈混合して生成される「二液混合水」

酸性電解水に比べると、劣化の速度が遅いとされています。酸性電解水より保存しやすいのですが、数ヶ月〜半年以内で劣化が進みます。

3.「静電場濾過法」

電解水に比べ、製造に手間がかかりますが、次亜塩素酸水の濃度の減衰を抑え、安定性が高く長期保存向きです。

次亜塩素酸水次亜塩素酸ナトリウム水溶液強アルカリイオン電解水消毒用エタノールやアルコール
製造方法食塩を添加後電気分解してマイナス因子を利用または非電解型製造次亜塩素酸ナトリウムを水に添加して製造食塩を添加後電気分解してプラス因子を利用穀物を発酵させて製造
性質弱酸性強アルカリ性強アルカリ性非水溶液
消毒効果〇(ph12.5~)
残留物質なし低濃度塩素残留なし(ph12.5~)なし
空間除菌効果×××
噴霧の安全性×××
総合安全性◎(弱酸性なので肌が荒れにくい。最後は水に戻るので安全。)△(条件による)〇(少々皮膚に刺激あり。手袋着用により肌荒れ回避可能。最後は水に戻るので安全。)△(アルコールやエタノールにアレルギー
反応がある方は使用不可。)

確かに除菌や対策は重要です。
しかし、せっかくマスクをとって生活する事も可能になったので、出来る限りの対策をしたら気負わずに過ごしたいところです。
また手洗いうがい、マスク以外にも除菌の強い味方がいれば更に安心ですが、除菌の煩わしさや手肌の荒れはできるだけ回避したいですね。
市場には多種多様な商品があります。その中でご自身の用途にあった安全な商品選びをして頂く事をおすすめします。

古代から人はウィルスと共に進化を遂げてきました。
環境などの変化に伴い、先祖から子孫へとDNAの情報を少しずつ変化させ続けてきたようにウィルスも変異します。
天然痘、コレラやペストなど感染症のパンデミックを乗り越えて、人はウィルスと闘ってきましたが、生物のゲノム(遺伝子の総体)に入り込んだウィルス由来の遺伝子が、生物の進化に重要な役割をしたり、海中のウィルスがプランクトンの大量発生を食い止めて生態系のバランスを保ったりすることもあるといわれており、人や生物の命を奪う事もあるウィルスといえども、一概にひとまとめにして不必要なものとは言えないという事でしょう。

これだけ対策をしているにも関わらず、インフルエンザにおいても不思議と毎年流行ります。
それは人間以外にもインフルエンザ菌を保有している生物はたくさんいるからという事が考えられます。
ウィルスの根絶を目指すのではなく、バランスよく共生していく事が我々にとって理想といえるのかもしれません。
ただしウィルスにより、社会機能を低下させず人的被害を最小限に納めるようにする必要があります。
近年、「COVID‑19」という脅威により、世界が脅かされ危機的状態に陥った際「我々にとって本当に必要なものとは何か、また何をするべきか?」という事を考えさせられたのではないでしょうか。
人々が免疫力も上げつつ、少しの菌と共生するには、殺菌の他に「抗菌」という方法もあります。
「抗菌」とは、予め菌が住みにくい環境をつくる事を指し、菌の増殖を抑制あるいは阻害することをいいます。

2003年、香港のタワーマンションでSARS(重症急性呼吸器症候群)の集団感染が確認され、感染者は300人を超え、40人以上が死亡する事態が起きました。
当該のマンションは、各階が垂直方向にはしる排水管で繋がっており、その排水管に異常があったことで感染が拡大したとみられています。
また、Newsweek(ニューズウィーク日本版) 2020年2月12日(水)の記事では、香港の集合住宅内で排水管がコロナ感染経路になったという事例も報告されました。こういった事から、住環境の衛生状態もしっかり管理する必要があるという事がわかりました。
不衛生な箇所は菌の温床地帯となります。

お住まいのマンションやご利用されているビルで、最後に排水管の点検や清掃が行われたのはいつ頃でしょうか?
ご不明点は先ず、各建物の管理会社さんへ確認して頂く事をおすすめします。
マンションやビルの排水管メンテナンスは定期的に行われる事が理想です。疑問や不安を感じたらプロにお任せしてチェックをしてもらうと安心ですね。