お風呂の語源は?銭湯の発祥地ってどこ?



お風呂の語源は?銭湯の発祥地ってどこ?

世界では紀元前から入浴施設を利用していた歴史があるようですが、現代では世界において国民全体が毎日のように浴槽に湯を張って浸かるという国は非常に少なく、日本人の「お風呂好き」は有名です。

外国の水は硬水が多く、硬水で身体を洗うと肌が荒れる場合もあり、髪はゴワゴワになるのに対して日本の水は軟水です。世界では硬水の地域がとても多いのでそういった点も関係しているかもしれません。

また乾燥して水が不足した国ではお風呂に入るという事は非常に困難になります。水の豊かな国ならではかもしれませんが、日本人は毎日のようにお風呂に入る文化があります。

浴槽に湯を張り、順番に湯に浸かり、全身の疲れを癒すというのは、この日本の多くのご家庭でよくみられる光景です。
しかし、日本も各家庭に風呂設備が普及されるようになったのは、第二次世界大戦後の昭和30年代(高度経済成長期)以降となります。ではその前はどのような風呂文化だったのでしょうか。

今回は風呂の語源や銭湯の発祥地などについてご紹介していきます。


現代の風呂場写真

 

日本列島は火山がある為、全国様々な場所に温泉が湧き出ています。そのおかげで日本人は温泉や石風呂を利用してきました。
又、日本には川や滝で身を清める「禊」の風習があり、これが現在の入浴の起源だと考えられています。
石風呂とは、自然の洞窟や岩屋を利用した蒸気浴を行う事。

 

一方、お風呂の歴史は、6世紀に仏教が伝来した際に建立された寺院に湯堂・浴堂と呼ばれる施設が作られたのが始まりとされています。
仏教では、お風呂に入ることは「七病を除き、七福が得られる」と説かれていたことから、お風呂に入ることは健康に良いと理解されていた為、
参拝に来た一般庶民にも開放したことからお風呂に入るという習慣が始まったといわれています。
以来、寺院では「体を洗い清める」という大切な業の一つとして浴堂が備えられるようになりましたが、一般的に“お風呂”というのは贅沢なもので、
たまに入るものであり、一種の娯楽のようなものでした。
武士や庶民は普段、水で体を洗う「行水」などで体をキレイにしていたようです。

 

■ “風呂”の語源ってなに?

お風呂とは、身体の洗浄や温浴のための設備なのですが、語源は何からきているのでしょうか。
その語源の1つには、部屋を意味する(むろ)から来ていると云われています。

室とは、仏教の慣習を元としたお寺に属する専門職人により、石や土で作られたサウナ室のことを指します。
それがやがて、家庭で風呂桶にお湯を入れて浸かるスタイルに変化していったと云われています。

 

もう1つは、茶道で使われる水を沸かすための風炉(ふろ)という言葉からきている、という説です。
これに関しては茶釜を上に置いて湯を沸かす仕組みがお風呂と似ているところから由来しているようです。

 


お茶具、風炉の写真

いずれにしても、熱い空気(熱風)が充満した室にこもり、汗をかいて身体の汚れを浮き上がらせた後、
外の水場などで洗い流すという、現代のサウナスタイルが、その原型であったと考えられています。

 

■ 風呂敷の起源

「風呂敷」と呼ばれている布は、現在は土産物などを包んで持ち運びに利用している人を見かけたり、風呂関係以外の用途で使用している
シーンを思い浮かべる方も多いかもしれませんが、実際に「風呂敷」は風呂の際、他人の衣類に紛れないよう自分の家紋入りの布に脱いだ
衣類を包み、お風呂からあがった際には足下に敷いてその上で身支度をした事がはじまりとされています。

 

■ 湯に浸かるスタイルとサウナスタイル

沸かしたお湯を浴びる、またはお湯に浸かるというスタイルは、「湯(屋)」と呼ばれ、サウナ形式の「風呂」とは区別されてきました。
湯に浸かる文化は平安時代から近世にかけて、貴族や武士などの富裕層が、各地の温泉や海水を自宅の浴槽に運ばせて入浴をしていたとの記述があります。
しかし、このスタイルが大衆レベルまで本格的に普及したとされる時期は、銭湯が隆盛となる江戸時代以降です。

 

■ 銭湯発祥の地

1591年、現在の東京都、常盤橋付近に銭湯が登場します。
そして江戸のあちこちに銭湯が広がったとされています。
当時の銭湯は、まだ蒸し風呂の一種である「戸棚風呂」という形式でした。
そして江戸時代の銭湯は「混浴」が多かったとされています。

東京,常盤橋の写真

戸棚風呂

熱く焼いた小石の上に水をかけて湯気を出し、上半身の汚れを蒸気で落とし、浴槽に膝の高さ程お湯を入れ、
下半身を浸す仕組みです。いわゆる“サウナ”方式です。

その後、肩まで浸かる「据え風呂」が登場します。

 

据え風呂

据え風呂とは、大きなおけの下にかまどを作りつけて、湯をわかして入浴する為に用いるものを指します。
薪を燃やして風呂釜を直接温めるタイプの風呂が主流であったこの当時の据え風呂は、「鉄砲風呂」「五右衛門風呂」等がそれに該当します。

 

・鉄砲風呂
人一人が入れるほどの木桶を利用し、湯舟の湯量も少なくて済みます。浴槽の内側の縁に通気口のついた鉄製の筒をたてて、この中に燃えている薪を入れます。
通気口から入る風で薪が燃え続け、鉄の筒が熱せられることによって湯が沸く仕組みです。

 

・五右衛門風呂
かまどの上に鉄鍋底の桶を構え、フタをして湯を沸かし、湯が沸いたらフタを底に落として足場として利用し、火傷を防いで湯に浸かる事ができる仕組みです。

↓フタを落として足場にする。
五右衛門風呂の写真   五右衛門風呂の写真

明治時代になると外交が盛んになりました。

その背景でペリーが来航すると、ペリーは混浴に大変驚き、「道徳心を疑う。」と批判したとされています。
そういった事から混浴は徐々に廃止されていき、銭湯の様式は大きく改良されました。

蒸し風呂式をやめ、浴槽は板間に沈めて湯をたっぷり入れ、さらに洗い場は広く、天井を高くし、開放的な清潔感のある銭湯になり、“改良風呂”と呼ばれていっそう風呂文化は広まっていきました。

 

■ 福沢諭吉が銭湯を経営していた?

『学問のすゝめ』の「天ハ人ノ上ニ人ヲ造ラズ、人ノ下ニ人ヲ造ラズ」という一節で有名な福沢諭吉は明治8~9年頃に慶応義塾の向かい側、三田通り(東京都港区)にあった湯屋を譲り受け、オーナーになったとされています。
参考:「公衆浴場史」(全国公衆浴場業環境衛生同業組合連合会 1972年出版)


福沢諭吉のイラスト

熱い湯は身体に良くないという考えから、福沢諭吉の銭湯はぬる湯だった為、熱い湯を好む江戸っ子らには不人気だったようですが、
慶応義塾大学の塾生や三田付近に住む下宿生など様々な人々が利用しました。
そして銭湯を経営した経験から、福沢諭吉は「私権論」という本に、銭湯を例に挙げて自由平等について説明した内容を著しています。

銭湯に入る者は、士族であろうが、平民であろうが、皆等しい料金を払って、皆同じように丸裸になって同じ浴槽に入っているのに、
何故士族は尊ばれ、平民は軽蔑されているのか。銭湯の入浴には、上下関係などなく、平等であり、銭湯に入るも出るも自由ではないか。
という内容です。

福沢諭吉は銭湯の番台に座ることはなかったものの、銭湯経営から大いに影響を受けたものと考えられます。

大正時代になると、銭湯はさらに近代化します。
板張りの洗い場や木製の浴槽は無くなり、タイル張りに変わっていきました。
後に、水道が普及すると浴室に水道式の蛇口が取り付けられ、衛生面においても向上しました。

 

そして昭和に入っても東京オリンピックが開催される頃までは非常に銭湯が増加しました。

銭湯の中では錦鯉の池造りがある日本独特の庭を眺めながら休憩できるような造りになっているところも多数みられました。
また銭湯絵師といって、風光明媚な様を繊細に描く職人さんが居り、(現在も少数ですが存在します。)
あちらこちらで盛んに粋な画を描いては風呂場に彩を添えたものでした。

しかし自宅に浴室が設けられる事が通常になっていくと、銭湯の利用客は減り、どんどん銭湯も銭湯絵師も減少していきます。


銭湯の写真

 

銭湯絵師が描いた富士山などの絵を眺めながら親子で湯に浸かり、ホカホカになったところ、
子供は瓶の牛乳やコーヒー牛乳を買ってもらうと喉にうれしく、石鹸やタオルを入れたマイおけを抱え、たわいもない話を
しながら星空の下、夜道を帰るといった人々の醍醐味は久しくなりました。現在は昔ながらの粋な風情を残した佇まいの
銭湯は少数です。貴重な文化として、老舗の銭湯にはいつまでも日本の景色に残っていてほしいところです。


銭湯のイメージ図

お風呂や温泉は日本人の心です。

現代は、スーパー銭湯やスパなどといって、マッサージ施設や食事処も一体化していて気軽に楽しめる複合施設があります。
時に大衆演劇等の演目を開催するところもあり、エンターテイメントを楽しめたり、家族で気軽に憩いのひと時を堪能できるので人気です。

また、少しリッチな気分を味わうなら天然温泉が湧いている素敵な宿などもあります。
広い海を眺望できたり紅葉や雪景色を見られる等、景色を堪能しながら疲れた体を癒す露天風呂に入れる宿なんかは格別です。

秋の温泉  宿の食事

 

澄み切った青空が広がる芸術の秋がやって参りました。
ご家庭で浴槽に湯を張って入るのもよいものですが、昔ながらの銭湯は現代には珍しく、クラシカルな造りが逆に新鮮であり、
浪漫を感じるかもしれません。銭湯を見つけたらゆっくり風呂に浸かりながら貴重な建物の造りや銭湯絵師の芸術作品を是非堪能してみてはいかがでしょうか。
または温泉に出向いて四季折々の景色を堪能しながらゆっくり湯に浸かるのも心身共にデトックス効果があるかもしれません。

お風呂で温まり、新陳代謝を高めて体温や免疫力をあげてウィルスに負けない体をつくり、元気にお過ごしください。

 

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