下水を流れる排水の温度と川や海の水が汚れる原因について



下水を流れる排水の温度と川や海の水が汚れる原因について

今回は皆さんが毎日トイレやキッチン・洗濯・洗面・浴室から流している生活排水についてお伝え致します。

皆さんの家庭から流れる生活排水は、地面の下を通っている下水管を流れて、下水処理場まで運ばれます。

下水を流れる排水の温度ってどれくらい?

地中にある下水管を流れる下水の温度は外気の影響を受けにくいため、年間を通して温度変化が小さく、
夏は冷たく(25℃前後)冬は暖かい(10℃前後)といった特徴があります。

また、皆さんが生活している限り下水は必ず排出されます。
その為、安定的で豊富に供給されるこの下水の外気との温度差を利用して、ビルの冷暖房や給湯、道路の融雪などに活用し、省エネやCO2削減に貢献されています。

しかしその一方で、私たちが排水している下水が海や川を汚しているという事も忘れてはならない事実です。

かつては産業排水による汚染が主な原因となっていましたが、工場などに対する規制強化により排水処理対策がなされ、今では生活排水が河川や海の水を汚す大きな原因となっています。

 

日本の汚水処理の普及率は90.9%で、約1,200万人が汚水処理施設の利用ができていません。

地域格差もあり、上位では東京都:99.8%
兵庫県:98.8%、滋賀県:98.7%、下位では高知県:72.5%、和歌山県63.3%、徳島県:60.4%となっており、
日本における生活排水の約2~4割が何も処理されないまま河川に放流されていることになります。

 

一人が一日に流す生活排水の量は約250ℓです。

生活排水にはトイレから流れる「し尿」と台所・浴室・洗面・洗濯から流れる「生活雑排水」の2種類があり、その中でも台所からの排水が多くを占めています。
そして、その台所からの排水が、河川を汚す最も大きな原因となっているのです。

 



川の上流で使われて放流された水は、下流の人たちがまた利用します。

 

そして、私たちが使った水は川や海に棲む生き物が利用します。
さらに、みんなが使った水は雲となり、雨となって再び私たちのもとに戻ってきます。

つまり、私たちは水を何度も繰り返し使っているので、なるべく生活雑排水を綺麗な状態で流すことで、自分も綺麗な水が使えるようになるという事です。

さて、私たちが流してしまった汚れた水を魚が棲める状態に戻すためには、どれくらいの水が必要になるでしょうか。

 


汚れた水をきれいにする水の量

天ぷら油(20ml)浴槽(300L) 20杯
牛乳 コップ1杯(200ml)浴槽(300L) 11杯
みそ汁 お椀1杯(180ml)浴槽(300L) 4.7杯
中濃ソース 大さじ1杯(15ml)浴槽(300L) 1.3杯
シャンプー 1回(4.5ml)浴槽(300L) 0.67杯

油ならたった大さじ1強で浴そう20杯分もの水を使わなければ、綺麗にはならないとは驚きです。

それでは、私たちが川や海を汚さないためにできる取り組みをご紹介します。

■台所編

食器や調理器具についた汚れはキレイに拭き取ってから洗いましょう。
揚げ物などに使った油は排水口に流さず、炒め物などに利用して捨てない努力を。
やむを得ず捨てる場合は、新聞紙などに吸わせて可燃ごみとして捨てましょう。
お米のとぎ汁は植木の水やりなどに使いましょう。
排水口や三角コーナーには目の細かい水切り袋をつけて、細かいゴミが流れないように
しましょう。
食器用洗剤はなるべく自然分解できるものを選びましょう。

 

■浴室・洗濯編

お風呂の残り湯を洗濯に利用しましょう(衛生上、すすぎは水道水で)。
排水口にネット等をつけて、髪の毛などが流れないようにしましょう。
シャンプーやリンスは適量を守り、使いすぎないようにしましょう。
洗濯洗剤は表記されている容量を守り、使いすぎないようにしましょう。

 

■その他

絶対にポイ捨てや不法投棄はしない!(ポイ捨て・不法投棄は犯罪です)

 

【どうして?】

①②:
先ほどもご紹介しましたが、油で汚れた水を綺麗にするために、大量の水が必要になります。また油は、
海の生物の卵を殺し、魚のエラに詰まってしまうと呼吸ができず死んでしまいます。
鳥の羽に付着すれば空気を溜めることが出来ず寒さをしのげないばかりか、水面に浮く力も無くなってしまい、
一度水に沈んだら浮かびあがる事が出来なくなってしまいます。
それに加えて排水管も油が付着すると汚れが溜まり、詰まりや漏水の原因にもなりますので、絶対に油は流さないようにしましょう。

 

③:
お米のとぎ汁にはリンやチッソという栄養素が多く含まれており、それらは無機質の為、バクテリア分解に頼る下水処理施設では分解する事が出来ません。
そのまま流れ出た富栄養化がプランクトンの異常発生へつながり、赤潮やアオコの発生原因となります。


赤潮の写真

 

⑤:
1960年台に合成洗剤が急激に普及し、家庭や工場から出る水が流れ込んだ川や湖が合成洗剤に含まれるABS(分岐アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム)という
界面活性剤の一種が原因で泡立ち、魚などに悪影響がでました。
現在は洗剤メーカーや行政の指導により改善されていますが、洗剤の購入の際には使用上の注意や成分表示を確認して、なるべく環境に負担の少ない製品を選ぶようにしましょう。

:
ポイ捨てで多いのは、たばこの吸い殻、チューインガム、空き缶、ペットボトル、レジ袋、新聞、チラシなどがあります。


環境汚染の写真

 

その中でも海洋ゴミの4分の1がたばこの吸い殻で、最多です。

日本においてもポイ捨ての半数以上をたばこの吸い殻が占めています。
ペットボトルやレジ袋なども風や雨で流され、下水を通って海に流れ着き、今度は波や砂にもまれ、強い紫外線にさらされて、
マイクロプラスチックとなり、海中のゴミとなります。プラスチックの製造時に使われる添加物には有害性のあるものもあります。
また、プラスチックには汚染物質を吸着しやすい性質が有るので、海の生態系、しいては私たち人間にも悪影響を及ぼします。

合成洗剤やプラスチックなど、安価で製造できて便利なものが増えた結果、私たちの目に見えないところで環境を破壊し、動物だけではなく、
まわりまわって私たち人間へも悪影響を及ぼしています。

今一度お水の使い方、排水の仕方を見直して、私たちのお水を綺麗にできるよう、ひとりひとりが心掛けたいものですね。

 

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