洗面所の排水口にトラブルが生じた事はございませんか?
洗面所は毎日家族中で様々な使い方をします。
水回りはトイレやキッチンもございますが、実は洗面所は特に排水口のトラブルが起きやすい箇所といえます。
洗面台の排水口は、他の排水口と比べると排水管の途中に排水トラップが取り付けてあるために、どうしても長年の汚れが蓄積されて、詰りやすい構造になっています。
流れが悪くなってきた時は既に危険な状態です。
今回は洗面所排水口のつまり原因と解消方法についてご紹介します。
排水トラップが詰まる原因例
- 洗顔や手洗いでの石鹸カス
大量の石鹸やシャンプーなどの洗浄成分は流れきらず、ヌメリの原因になります。そして髪の毛等が付着してヌメリは蓄積されていきます。
- ヒゲや髪の毛
特に詰りの原因となっているのが髪の毛です。散髪したり洗面台でシャンプーをしたりドライヤーを髪にかけたりした際に抜け落ちた髪をそのまま排水管に流してしまっていないでしょうか。髪の毛は一日に抜ける量が70本~100本程度といわれています。一日の中でも洗髪やドライヤーをかける際が最も多く抜け落ちるという事はご存知でしょうか。
洗髪の際は水気により毛束でまとまっているので抜け毛が全て落ちるというわけではなく、実はその後ドライヤーをかける際が最も抜け毛の落ちる瞬間です。洗面台のところでドライヤーをかけて、洗面台に髪の毛が落ちていたらそのまま水で流してしまわずに必ず拾い集めてゴミ箱へ捨ててください。髪の毛も排水管の各部に石鹸カスや皮脂などと一緒にへばりついてしまい、そのまま固って蓄積されていき、突然詰りが発生します。
- アクセサリーや歯磨き粉のキャップetc.
アクセサリー等の貴金属は早く取り出さなければ金属が錆びたり、汚れがついたりする可能性があるので注意してください。摘出したい場合は先ず、流している水を溜め、パイプ内部の水が流れないようにして、トラップの部分でアクセサリーが留まるようにしましょう。 トラップより奥まで流れてしまうと取り出すことは大変困難になってしまいます。歯磨き粉のキャップは主にプラスチック製なので、水に浮く性質を持っています。そのため、排水トラップの部分に滞留し、髪の毛などと絡まって瘤を作ります。落下物を管内へ落とし込まない様に、できるだけ目の細かいヘアキャッチャーをとりつけておきましょう。
詰りが発生しやすい箇所はS字トラップやP字トラップのようなトラップです。
この排水トラップは、排水設備の配管の途中に取り付けてあります。
下水道の悪臭や硫化水素などのガスを遮断し、害虫やネズミ等の侵入を防ぐ役割も担ってくれる器具や装置です。
しかし、管のクランク部分はどうしても詰まりが発生しやすくなる箇所といえます。
また排水口の入り口で髪の毛キャッチャーが取り付けられている付近も同様です。
髪の毛キャッチャー等の部品も取り外して、届く部分はできるだけ洗浄するようにしましょう。
詰まりを起こさないコツは?
詰りを起こさないコツといえば、やはりコンスタントに簡単なお掃除を心がけることです。
忙しい日々の中、気が付くと掃除をする期間が空いてしまうという事も多いかと思いますが、結構この、日々の簡単なお掃除が重要なポイントなのです。
また、市販されているパイプクリーン剤を使用するのは手っ取り早くて良いのですが、薬品を使用すると換気をしっかり行う必要があるので注意しなくてはなりません。
薬品の使用感を気に入って頻繁に使用する方も居られるかもしれませんが、実はその行為はおすすめしません。
配管を傷める原因になり兼ねないからです。
パイプクリーン剤(塩素系)の使用は要注意
例えば築浅物件の排水管であれば、塩ビの排水パイプが使われている事も多いので、それほど神経質になる必要はありません。
しかし築30年を経過している物件については、排水パイプが鋳鉄管(鉄製のパイプ)を使用していることが多数であると予想されます。
排水パイプそのものが鉄製のパイプということもあれば、排水トラップのみが鉄製ということもあります。
施工後30年以上経過した鋳鉄管は当然、経年劣化しています。塩素系の強力な排水管洗浄剤(パイプクリーン剤)を使うと、
もろくなっている鋳鉄管に穴が空いてしまう可能性は充分にあります。また、ワイヤーブラシや、ハンガーを伸ばした針金を排水口から入れて、
詰り箇所を探すように強く突く行為もまた同様に鋳鉄管に穴を空けてしまう恐れがあります。
もしも少し試してみても詰りが解消されない様であれば、お早めに業者へ依頼する事をおすすめします。
では薬剤や棒のようなもので突く以外で他に自らできる対処法はどのようなものがあるのでしょうか?
■重曹とクエン酸(またはお酢)を利用した詰まり除去方法を試してみてください。
- 【 用意するもの 】
・重曹 約200g・クエン酸(またはお酢) 約100ml
・お湯 やかん一杯分ほど排水口周辺に重曹を振りかけて、その重曹にクエン酸(またはお酢)をかけて溶かしていくという簡単な方法です。
重曹にクエン酸(またはお酢)がかかるとシュワシュワと泡立っていきます。
このまま約1時間放置して置いて、仕上げに少し高い位置から排水口目がけてお湯(50~60℃程)を流し込みましょう。
- 重曹
アルカリ性・・・・・脂汚れを分解します。 - クエン酸(またはお酢)
酸 性・・・・・雑菌の繁殖を抑えてくれる効果があります。
アルカリ性の重曹と酸性のクエン酸(またはお酢)を混ぜ合わせると、化学反応を起こして細かい泡が発生し、
この泡が汚れを浮き上がらせてくれるという仕組みです。重曹とクエン酸(またはお酢)を混ぜて発生する泡は二酸化炭素なので体に害はなく、
安心してご使用いただけます。人体やペットへの心配もありません。
この重曹とクエン酸の掃除方法はずいぶん前から広く知られておりますが、やはり、適度に強力な洗浄効果と環境に優しい点においては万能なお掃除方法といえます。
もちろん時間をかけて溜め込んだヘドロや色んな汚物の塊による頑固な閉塞箇所には対応できません。
あくまでもほんの少し詰まっている箇所や、1~2週間溜め込んでしまった汚れに効くものです。
タイコーの『 BSC バブルスーパークリーナー 』は、
銀イオン(抗菌成分)配合の非塩素系排水管洗浄剤です。
キッチン、洗面台、浴槽内、洗濯パンの排水口にご使用いただけます。
排水管の見えない箇所もヌメリ、悪臭、詰りを泡の力で撃退します。
溜め込んでしまった汚れは頑固で落としにくいものです。
こういった洗浄力で解消できないものの対処として、トイレ清掃で
よく利用されているラバーカップ(スッポン)を準備しておくとよいでしょう。
洗面台用にひとつ準備しておくとキッチンの排水口にも活用できるのでお勧めです。
洗面台等には柄の短いラバーカップだと作業しやすくなります。
ラバーカップの使用方法
オーバーフロー口をふさぐ
洗面台には大抵、オーバーフロー口という穴があります。
ラバーカップで圧をかけるときに、この穴が開いていると圧が逃げてしまいます。
濡らした雑巾などをオーバーフロー口にねじ込んでふさぐか、または養生テープで密閉してもよいでしょう。
水をためる
ラバーカップ先端のゴム部分に被るくらい水をためます。
押す、引くを繰り返す
洗面台の排水口にしっかりとラバーカップの先端を当てます。
この際、洗面台とラバーカップの間に一切の隙間をなくして、押す、引くを繰り返します。
洗面台オーバーフローから空気が抜けていないかを確認しながら押し引きを繰り返します。
お掃除の為にこの作業をする場合は数回で終了させますが、詰まってしまった部分の解消を狙う場合は少し力のいる作業で腕が疲れるかもしれませんが
数分間何度も押し引きを繰り返していると徐々に水が引いていくのがわかるでしょう。これで一時的に難を逃れました。
このように、洗面台の詰りをご家庭でも対処する方法はありますが、
あくまでも上記のような処置は詰まりを起こす前に定期的に行われていることが理想とされます。
しかし上記の様にメンテナンスをまめにされていても配管の内部までをご家庭で目視チェックする事はなかなか不可能です。
定期的に専門業者からチェックしてもらう事も配管を長持ちさせるための秘訣です。
悩んだら先ずは無料相談頂くことをおすすめします!
ご自宅の排水管は業者さんに定期清掃されていますか?
排水管トラブルを未然に防ぐため、高圧洗浄による定期的な排水管清掃はとても重要です。
また、汚れの蓄積は排水管の経年劣化を早めてしまうので、定期的なメンテナンスで管内を衛生的に保つことが排水管の長寿命化につなげていく秘訣でもあります。
マンションや集合住宅の場合、建物全体の排水管清掃が決まっても、生活の場であるお部屋に業者が立ち入って排水管の清掃をする事を辞退される方もいらっしゃいます。
また、ご予定が詰まっている、仕事がある等の理由で辞退される居住者様もいらっしゃいます。ご都合は様々なので、予定をあけて準備をして頂く事は大変かと思いますが、
一箇所の未清掃部屋が原因で詰りを起こし、近隣にも迷惑が及ぶ可能性は充分にあります。
マンションや集合住宅で排水管の全体清掃がある際は、是非、業者と時間を折り合わせて、排水管清掃を受けて頂く様におすすめします。
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