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調節池は何のためにあるの?

みなさんは調節池をご存知ですか?

中には家の近所にあるという方もいらっしゃるのではないでしょうか?

名前は聞いた事があっても具体的にどんな役割を担っているのかご存知でない方も多いかと思いますので今回はそんな調節池についてご紹介していきます。

 

調節池とは

調節池とは、大雨などで急激に水量が増加した際に、河川が氾濫しないように河川の流下能力を超過する可能性がある洪水を一時的に溜めておく施設です。

調節池に洪水を流入させる事により、下流の水位を低下させて水害の軽減を図る為に設置されます。

調節池に溜め置かれた水は、下流地域への影響を考慮しながら徐々に排水されます。

また、ダムなどによる人工湖も調節池と同じような役割を果たしています。

調整池の仕組み図


調節池の構造・設置場所


調節池は、危険水位に達した時の河川よりも低い土地を窪地にしてコンクリートで固めて造るのが一般的です。

地上に設置場所がない場合は、地下にトンネル型や箱型の調節池が作られる事があります。

調節池は土地開発で森林や農地が失われ雨水浸透能力が低下した場所や、氾濫が起こりやすい場所などに設置されます。

 

(調節池の種類)

・掘り込み式 … 地上部を掘り込み貯留空間を確保した調節池。

・地下箱式 … 地下に設置した箱型の調節池。深さは最大30mほどで、少ない面積で多くの貯留量を確保することが出来る。

・地下トンネル式 … 道路や河川の地下を活用し設置したトンネル内に、水を貯留する調節池。トンネル内径は最大12.5mほど。

また、調節池は設置場所によりオンサイト式とオフサイト式に分かれます。

・オフサイト式(遊水池・調節池)… 降水地域から離れた場所に貯留する(河川や放水路から調節池へ水を流す)

・オンサイト式(現地貯留式)  … 降水地域の近く(公園・運動場・駐車場等)で貯留する

 

 


調節池と調整池の違い


調整池とは雨水などを溜めておく役割は調節池と同じですが、調節池が河川管理者により恒久施設として設置する事に対し、

調整池は土地開発者などが住宅や団地などの開発の際に暫定的に設置する施設になります。


調整池の写真

 

調節池と遊水地の違い

遊水地とは、洪水発生時に河川の流水を一時的に流入させて溜めておく土地の事です。

河川に隣接した低地に囲繞堤、越流堤、水門などを設置して遊水地として水を溜めることで下流の水位を低下させ水害の軽減を図ります。

機能や目的は調節池と同じですが、調節池の方が遊水地よりも深く掘り下げられています。


遊水池の写真

 

雨水貯留浸透施設とは

雨水貯留浸透施設とは雨水を一時的に溜めたり、地中に浸透処理させる事で下水道や河川への流出量を抑える施設の事です。

もともと雨が降ると雨水の一部は蒸発し、一部は地表を流れ、残りは地中に浸透して地下水になっていました。

地表を流れた水や地下水は、地下水道などを通って河川から海へと流れ自然に循環する仕組みができていましたが、

土地開発が進み農地や森林がアスファルトの道路やコンクリートの建物になった事で雨水が地中に浸透する土地の面積が急激に減少してしまいました。

その結果、大雨が降ると短時間のうちに河川や下水道に大量の水が排出され、雨水処理能力が追いつかなくなってしまいました。

これらの現象は『都市型水害』や『内水氾濫』と呼ばれ、都市部で集中豪雨が降ると深刻な浸水被害が発生するケースも少なくありません。

こうした被害を防ぐために雨水貯留浸透施設が設置されています。

 

大雨が降る様子の写真  集中豪雨浸水被害の写真

 

 

雨水貯留施設

雨水貯留施設は地上に設置するタイプと地下に設置するタイプがあり、これまでご紹介してきた調節池も雨水貯留施設の一つです。

雨水貯留施設の主な種類は、以下のとおりです。

  • 調節池
  • 調整池
  • 遊水地
  • 建物の地下貯留槽、雨水貯留施設
  • 流域貯留施設(公園貯留、駐車場貯留、校庭貯留etc.)


 

雨水浸透施設

雨水浸透施設とは雨水を浸透させて貯留し、河川や下水道への流出を抑える施設の事です。

雨水貯留施設とあわせて雨水貯留浸透施設とも呼ばれています。

雨水による浸水害を抑えるだけでなく、地下水の涵養かんようにも効果があると考えられており、全国で設置されています。
※自然にしみこむように、養成すること。無理のないようだんだんに養い作ること。

主な雨水浸透施設

  • 浸透トレンチ
  • 浸透側溝
  • 雨水浸透枡
  • 透水性のアスファルト舗装など

主な雨水浸透施設のリスト

いかがでしたでしょうか。

今回は調節池の役割やその他の雨水貯留浸透施設についてご紹介してきました。

近年は毎年のように各地で大雨や豪雨の影響で水害が発生しているのでこうした施設の重要性は更に増しています。

普段あまりスポットが当たる事はありませんがいざという時に水害から町を守る為に大事な役割を果たしてくれています。

 


調節池の写真

 

 

 

このコーナーでは様々な水廻りお役立ち情報をお届けしております。

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