洗濯機の蛇口付近から水漏れした時の原因とお家で出来る対処法

“洗濯機を設置して使おうとしたら・・・”

“昨日までは問題なく使えていたのに・・・”

など、急な水漏れ発生のトラブルは予期せぬタイミングにやってきます。

水漏れが床下に浸水した場合、しっかり乾燥させることは困難です。乾燥させずに放置するとカビが生えてしまいます。アパートやマンションなどの集合住宅に住んでいる場合は下の階に影響してしまい、トラブルになる可能性もあります。漏水は居住者の過失なのか建物の経年劣化によるものなのかで責任を負う人が変わりますので注意してください。損害額は数千円～数百万円まで様々です。洗濯機廻りから漏水になり得る箇所は大きく分けて二つあります。排水箇所と給水箇所です。今回は給水箇所、『洗濯機蛇口付近の水漏れ原因と対策』をご紹介いたします。

洗濯機の水漏れはどういった原因で発生するかというと、実は洗濯機本体よりも洗濯機周りの部品や蛇口が問題というケースが多くみられます。

まずは、ナットが緩んでいないか確認してみてください。もちろん、何かの劣化が原因で緩むこともあるのですが、案外ナットを強く締めてみたら水漏れが止まる場合もあります。

洗濯機の水漏れでとくに多いケースを挙げてみます。

1.蛇口の先端部分である「ニップル継手」が劣化することで水漏れが発生するケース

通常ニップル継手は洗濯機を設置するとき以外触ることはないかと思いますが、使用している間に錆び等の経年劣化が増していきます。

2.給水ホース内に汚れが溜まっている、またはホースが劣化しているケース

ホースの中に汚れが溜まってしまったり、ホースの劣化によって裂傷や穴が開くと、給水ホース自体から水漏れすることもあります。

3.蛇口のサビが水漏れの原因となるケース

水栓を開けっ放しのままの状態でいると、水栓パッキンの劣化、金属部分のサビ発生を早めます。サビによる膨張でホースとの接続口径が変わってしまい水漏れの原因となります。

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水漏れが起きてしまった際にはこれ以上発生させないために、水道の元栓をしめましょう。水道の元栓の場所はさまざまですが、大抵のアパートやマンションの場合は、玄関から一度外に出て家のドアの横か水道局さんの検針時にチェックする場所にあります。水漏れが発生した場合、まずはネジが緩んでいないかを確認してみてください。

それから大家さんや管理会社さんに連絡をする事も忘れないようにしてください。

大家さんや管理会社さんへ連絡できない時間帯であった場合や、連絡してみても自身で対処するように指示を受ける場合もありますのでその際は水道業者と直接連絡をとります。水道の近くに貼ってあるシールに水道業者の連絡先が書かれていることが多いですが、契約時の資料を確認してみてください。水道業者に連絡をしたら、漏水による漏電が少々あるかもしれないので電気会社にも連絡をします。

ニップルが緩んでいたら

ニップルが緩んでいたら新品のニップルに交換する事になるでしょう。ニップルが古くなっている場合では、ネジを締めただけでは水漏れを修復する事はほとんど不可能だからです。

ナットが緩んでいたら

ナットが緩んでいる場合は、ナットを締め直してみてください。ナットの緩みが原因の場合はこれだけで直ることもあります。あらかじめホームセンターや家電量販店の洗濯機売り場などで新しい交換用部品を購入しておくと緊急事態の際に慌てずに対処できるのでおすすめです。このように、劣化した部品を自分で交換する事は比較的可能ですが不安な場合は専門業者へご相談下さい。

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ニップルと給水ホースの間から水漏れ

ニップルと給水ホースの間から水漏れを確認したらパッキンの汚れ、または劣化が考えられます。

【パッキンの汚れが原因の場合】

パッキンを綺麗に洗ってみたら改善されます。パッキンやホースを取り外し、ゴミやサビを取り除きます。蛇口と給水ホースも取り外しましょう。そのうえで給水ホース（蛇口と接続される部分）を洗って取付け直せば終了です。

【パッキンの劣化が原因の場合】

給水ホースとニップル継手接続部分のパッキンが劣化している場合はパッキンを交換してみましょう。

劣化したパッキンとニップル継手

パッキンの交換方法

1.蛇口をしめる

2.蛇口側の給水ホースを取り外す（ホース内の水がこぼれないように注意しましょう）

3.ナット、ホースのつながっている部分を外す

4.内部にある劣化したパッキンを取り外す

5.新しいパッキンを取り付ける

6.ナットとホースを取り付ける

7.蛇口側の給水ホースを取り付ける

パッキンを交換した後、水を出したときに水漏れしないかの確認もしっかりおこないましょう。

給水ホース（ホームセンターでも購入可能）

経年劣化した給水ホース

蛇口の交換方法

1.蛇口をしめる

2.蛇口からニップル継手を取り外す（水がこぼれないように注意しましょう）

3.壁側の蛇口の根元を回して劣化した蛇口を取り外す

4.蛇口の接続元（壁側）である配管の口にたまった汚れを歯ブラシなどで掃除します

5.新しい蛇口を取り付ける

6.新しい蛇口にニップル継手を取り付ける

劣化した蛇口を取り外した際に、壁側に配管の口が見えると思いますが、そこにたまっている汚れが残っていると水漏れの原因となりますので、しっかりと掃除しましょう。

緊急止水弁付水栓

ニップル継手接続

水漏れの予防方法を実施することで洗濯機への負荷を下げるため、結果的に洗濯機の寿命を延ばすことができます。

未使用時の蛇口は閉めて蛇口からの水漏れを防ぐ

給水ホースからの水漏れを防ぐには、洗濯機使用時以外は必ず蛇口をしめておくようにしましょう。蛇口には常に水圧がかかっています。蛇口を開けっ放しにしているとさらに負担がかかります。閉めていれば水が漏れる心配はありません。

ニップルのデメリット

ネジがゆるんでくる

ネジがゆるんでくると部品と部品の接続部分に隙間が生じてしまうので、気づかない間に水漏れを引き起こす場合もあります。

パッキンが劣化してくる

ネジがゆるんでくると部品と部品の接続部分に隙間が生じてしまうので、気づかない間に水漏れを引き起こす場合もあります。

パッキンが劣化してくる

パッキンは使っているうちに劣化して破損しやすくなります。破損していると水漏れを引き起こす可能性があります。引っ越しをする時は気をつけて下さい。再利用する前にパッキンの劣化具合を確認して特に破損している様子がなければ再利用しても問題ないのですが、一見問題なさそうでも経年数を確認してください。数年使用しているのであれば、引っ越しの為に分解した事をきっかけに、新しいパッキンに交換する事もおすすめします。

外れる可能性がある

ネジがゆるんできたり、パッキンが劣化してくると当然ひずみが生じて外れる可能性が出てきます。ニップルが外れてしまうと大きな水漏れになることが予測されます。

給水ホースが外れた時に流水し続けてしまう

前述のように、各部品のネジが緩んでいる事を気が付かないでいたりすると何かの拍子に給水ホースが外れてしまうこともあります。これは最悪なパターンといえます。例えば出かける前に洗濯機を回して帰ってきたら仕上がっている状態になるように設定して出かけている間に、地震や何かの拍子に給水ホースが外れてしまったと仮定します。

この後どんな状況になるかは想像して頂けるかと思います。蛇口から水がどんどん留まることなく流出し続けます。マンションやアパートで下の階にも居住者がいたら更なるトラブルに発展します。しかし、そんな事態を防ぐ為の部品も存在するのでご安心ください。

水漏れストッパーを活用して水漏れを防ぐ

予め自動止水機能が付いたニップル継手に交換することで、万が一給水ホースが外れたときにも自動的に水を止めることができます。給水を自動停止するオートストップ機能がついているため、もしホースが外れてしまっても安心です。また、蛇口にネジの跡が付いている・変形している場合は蛇口も取り替えましょう。新品のホースを接続しても、蛇口が変形しているとその隙間から水が漏れてしまうからです。

洗濯機を新しく購入したばかりでも、洗濯機を使っていないときに蛇口が開きっぱなしだと洗濯機に水圧がかかり確実に負荷をかけてしまっているので漏水を防ぐ為のパーツの劣化はもちろん早まります。よって、面倒かもしれませんが洗濯機使用後は意識的に蛇口を閉めるという日々の癖付けが重要な対策でもあるということでしょう。

そして定期的に洗濯機本体や洗濯機周りをチェック・メンテナンスして、パーツの劣化や損傷を早期発見しましょう。特にニップル継手や給水ホースなどは消耗品です。いつ破損するかわかりません。そのため定期的に変形やヒビ割れをしていないかなどの確認をすることが大切です。このように部品の交換で済む場合は自分で改善することができるので、試してみてください。簡単に修理できてしまえばコストも修理立ち合いの時間も削減できます。洗濯機本体の修理となるとやはりそれなりの費用がかかってしまいます。修理を依頼する前に自分で対処できれば費用は抑えられるのですが、もし部品の交換で水漏れが直らない場合や、自分で交換することが難しいと感じるようであれば無理をせずに業者へ依頼する事をおすすめします。