キッチンや洗面所のシンクや洗面ボウルなどは普段からこまめに掃除していても、蛇口のお掃除はつい忘れてしまっていませんか?
蛇口の汚れを放置しているとこすっても落ちない頑固な汚れへと変化してしまいます。
そこで今回は蛇口をピカピカにするお掃除方法をご紹介していきます。
蛇口につく汚れの種類
蛇口につく汚れは主に3種類あります。種類毎に掃除方法も変わってきますので、まずはそれぞれの特徴からご説明していきます。
①水垢
蛇口の周りなどが白く汚れてしまうのは水垢が原因です。
水垢は水回りで最も多く見られる汚れですが、その正体は水道水に含まれる炭酸カルシウムや石鹸カスが固まったものです。
水道水の消毒に使用されている次亜塩素酸が、水に含まれるカルシウムや二酸化炭素などと反応を起こし、炭酸カルシウムに変化します。
水道水は蒸発しますが、炭酸カルシウムは結晶としてそのまま残ってしまいます。 この結晶や石鹼カスを放置してしまうと頑固な水垢へと変化します。
②カビ
蛇口につく汚れの中でも特に厄介なのがカビです。
カビが生えやすい環境は湿度70%以上・気温20度以上といわれており、水を使用するキッチンや洗面所、浴室は蒸発した水分や結露などでどうしても湿度が高くなるためカビが発生しやすい環境が整っていると言えます。 蛇口にできるカビには「赤カビ」と「黒カビ」の2種類がありますのでそれぞれご紹介していきます。
- 赤カビ
- ぬるぬるとした赤カビの正体は、空気中に存在するロドトルラという酵母菌で厳密に言うとカビではありません。 ロドトルラは毒性がない上に、根を張るわけではないので比較的簡単に掃除する事ができますが、繁殖能力が非常に高いので放っておくとどんどん増えてしまいます。さらに赤カビを放置すると黒カビの餌となってしまいますので注意が必要です。
- 黒カビ
- 黒カビは赤カビと比べると繁殖力は弱いものの、わずかなすき間に根を張っていくため長い間放置していると落としにくく厄介です。さらに毒性があるため胞子を吸い込み続けてしまうと、アレルギーや感染症の原因となる危険性があります。
③油汚れ
台所の蛇口に多く見られるのが油汚れです。 油汚れは手垢や食用油が飛び跳ねたもので、そのまま放っておくと頑固な汚れやカビの原因になってしまいます。
蛇口のお掃除前の注意点
汚れの種類がわかった所で早速お掃除方法の紹介!・・・といきたいところですが、その前に大事な注意点をお伝えします。
- ①掃除用の手袋を着用する
- 素手でお掃除をすると、使用するアイテムによっては肌が荒れたり、手に傷がついてしまうことがありますので必ず掃除用手袋を着用してください。
- ②たわしやスポンジの硬い面は使用しない
- たわしやスポンジの硬い面でこすると蛇口を傷つけてしまう恐れがありますので使用しないでください。傷がついてしまうと汚れが溜まりやすくなったりカビが繁殖する原因となってしまうこともありますので、強くこすらずやさしく丁寧にお掃除する事を心がけてください。
蛇口のお掃除方法
それでは本題の蛇口のお掃除方法を、汚れの種類ごとにご紹介していきます!
1⃣ 水垢汚れの掃除方法
蛇口の水垢汚れを落とすには、クエン酸が効果的です。
水垢の原因である炭酸カルシウムや石鹸カスはアルカリ性なので酸性であるクエン酸を使うことで、キレイに水垢を落とす事が出来ます。
クエン酸は、柑橘類などに含まれている自然素材のため蛇口のお掃除にも安心して使用する事が出来ます。
<用意するもの>
- クエン酸
- 水
- キッチンペーパー
- スプレー容器
- ラップ
- 雑巾
- メラミンスポンジ
<掃除手順>
- スプレー容器にクエン酸小さじ1杯と水200mlを入れて混ぜ、クエン酸水を作ります。
- キッチンペーパーに1.で作ったクエン酸水を吹きかけて汚れがついた蛇口全体に貼り、その上から更にクエン酸水を吹きかけます。
- キッチンペーパーの上からラップを巻いてパックします。
- 1時間ほど放置します。
- 時間が経ったらキッチンペーパーをはがし、貼り付けていたキッチンペーパーやメラミンスポンジを使って蛇口全体の汚れを落とします。
- 最後に水でクエン酸を流し、乾いた雑巾で乾拭きしたら完了です。
クエン酸をでも落とせない頑固な水垢には、歯磨き粉の使用がおすすめです。歯磨き粉には研磨剤と呼ばれる成分が使用されており、水アカを落とすのに効果的です。更に歯磨き粉に含まれている研磨剤の粒子は細かく、ステンレスに傷をつけにくいため、蛇口のお掃除に適しています。
<用意するもの>
- 歯磨き粉
- 使い古しの歯ブラシ
- 雑巾
<掃除手順>
-
歯ブラシに歯磨き粉を適量つけて水垢の気になる部分をこすります。傷がつきにくいとはいえ、強くこすると傷になってしまう恐れがありますので優しく丁寧にブラッシングしてください。
- 水垢が落とせたら、水で歯磨き粉を洗い流して乾いた雑巾で乾拭きしたら完了です。
2⃣ カビ汚れの掃除方法
カビは重曹とクエン酸を使い中和反応を利用して落としましょう。アルカリ性の重曹と酸性のクエン酸が合わさることで、炭酸ガスが発生します。この炭酸ガスによってカビを浮かせて落としやすくします。どちらも自然由来の成分ですので、人体にも安全です。
<用意するもの>
- クエン酸
- 重曹
- 水
- 使い古しの歯ブラシ
- 雑巾
<掃除手順>
- スプレー容器にクエン酸小さじ1杯と水200mlを入れて混ぜ、クエン酸水を作ります。
- 蛇口の汚れている部分に1.で作ったクエン酸を吹きかけます。この時、クエン酸水が滴るくらい、多めに吹きかけるのがおすすめです。
- 使い古した歯ブラシに重曹をつけて、クエン酸水を吹きかけた部分を小刻みに動かしながらこすります。
- カビが落ちたら水でクエン酸と重曹を流し、乾いた雑巾で乾拭きしたら完了です。
3⃣ 油汚れの掃除方法
手垢や食用油の汚れは酸性の性質を持っているため、アルカリ性の性質を持つ重曹を使って落とします。
<用意するもの>
- 重曹
- お湯
- スプレー容器
- 雑巾
<掃除手順>
- スプレー容器に約40〜50度のお湯と小さじ1杯の重曹を入れて混ぜ、重曹水を作ります。
- 油汚れが気になる部分に1.で作った重曹水を吹きかけます。
- 雑巾で重曹水を吹きかけた汚れを拭き取ります。汚れを落としきれなかった場合は、更に重曹水を吹きかけてください。
- 汚れが落ちたら水で洗い流し、最後に乾いた雑巾で乾拭きして完了です。
重曹を使用しても落とせない油汚れの場合には、食器用洗剤を使用してみてください。使用後は必ず洗剤が残らないよう入念に水で洗い流してください。
4⃣ 吐水口の掃除方法
蛇口の掃除で忘れがちなのが吐水口です。
汚れが見えにくい部分ですが、知らない間に真っ黒な汚れが溜まっている場合があります。水が出てくる部分なので、いつも清潔にしておくと安心です。では早速吐水口の掃除方法をご紹介していきます。
<用意するもの>
- 重曹
- クエン酸水
- 使い古しの歯ブラシ
- 水
- 雑巾
<掃除手順>
- 使い古しの歯ブラシに重曹をつけて汚れの部分をこすります。
- 水垢掃除の際に作り方をご紹介したクエン酸水を、蛇口が入る大きさの容器に入れて、その中に蛇口をつけます。その際、重曹は落とさずそのままクエン酸水に入れてください。
- 重曹とクエン酸が合わさり発泡したら、歯ブラシでこすります。
- 水で洗い流して、乾いた雑巾で乾拭きをして完了です。
蛇口の汚れ予防法
蛇口の汚れを防ぐためには、普段からこまめに水分や油汚れを拭き取ることが大切です。毎日乾拭きする習慣をつけることで、蛇口をピカピカに保つことができます。
こまめに拭くのが面倒だという方は、フッ素コーティングもおすすめです。 フッ素樹脂の皮膜で素材を覆うことで、表面を滑らかにして、水垢や汚れ・カビがつくのを防いでくれます。
いかがでしたでしょうか?
今回は蛇口をピカピカにするお掃除方法をご紹介してきました!蛇口の汚れは放っておくと身体に影響を及ぼす危険性もありますので定期的なお掃除を心がけてぜひ綺麗な状態を保ってくださいね。
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