清潔にこだわった3つの除菌抗菌プロジェクト
タイコーでは、新型コロナウイルス(COVID-19)感染症の感染拡大に関する状況を踏まえまして、お客様のお住いの安全を守るために、3つの除菌抗菌プロジェクトを実施することに致しました。
タイコーは平時より給排水設備、衛生設備のスペシャリスト集団としてお客様のお住まいや大事な建物の修繕や清掃、メンテナンスを行っておりました。その経験と弊社の自社工法であるCSC工法(排水管の抗菌ライニング工法)で培ってきた抗菌に対する知見を活かしたプロジェクトになっています。

抗菌配管とは?
抗菌配管とは配管の内部に抗菌材を添加した塗料を塗布し、配管内に抗菌性能を持った強固な防錆塗膜を形成している配管のことです。抗菌加工が施されていない配管では、細菌増殖の条件である3要素「水分」「栄養」「温度」がそろってしまうと瞬く間にその数を増殖させ、悪臭や汚れの原因になります。排水管では通常この3要素を満たしていますので、菌の温床になってしまいます。通常清潔に保つことが難しいですが、抗菌配管ではこの菌の増殖を防ぐ機能が備わっています。


SIAA(抗菌製品技術協議会)とは?
SIAAとは、適正で安心できる抗菌・防カビ加工製品の普及を目的とし、抗菌加工製品に求められる品質や安全性に関するルールを整備し、かつそのルールに適合した製品の安心のシンボルSIAAマーク表示を認めています。
CSC工法でライニングした配管の試験結果
試験菌種 (抗菌試験で使用する代表2種類) | 抗菌活性値 (抗菌力を表す数値、2.0以上で効果あり) | |
耐水性 | 大腸菌 | 抗菌活性値6.6 |
耐水性 | 黄色ブドウ球菌 | 抗菌活性値7.2 |
耐光性 | 大腸菌 | 抗菌活性値6.6 |
耐光性 | 黄色ブドウ球菌 | 抗菌活性値7.2 |
◎抗菌力を表す抗菌活性値とは?
抗菌活性値はJIS Z 2801 抗菌性試験方法(日本産業規格)で定められている試験方法で、抗菌効果の程度を判定する指標の値です。SIAAでは抗菌活性値2.0 以上(99%以上の死滅率)で抗菌効果があると規定されています。実際の試験では、無加工品と抗菌加工品で24 時間菌を培養して、その抗菌効果が正しいことを証明し抗菌活性値を算出します。抗菌配管は規定を大きく上回る数値となっております。

銀イオンを抗菌剤として排水管内に塗布することで、以上のような効果が期待できます。
では、配管内の菌やウイルスが増殖し汚染が進むと、どのようなリスクが現れるのでしょうか?
排水管の汚染が及ぼす健康リスク

条件が重なると以上のような排水管経由のマンション内での集団感染の例もあります。リスクを低減する為にも排水管の不調や汚染を改善するために、定期的な洗浄やメンテナンスは常に行っていく必要があります。




新型コロナウイルス(COVID-19)感染症の感染拡大以降では、人と人の接触が感染リスクとなっております。このため、今までは考えられないような除菌抗菌意識、防疫意識が重要になります。このためタイコーは社員全体でこの意識を高め、3つの除菌抗菌プロジェクトを遂行することで、高いサービス満足度を維持したうえで、お客様の健康をお守りしていきたいと考えております。
ウイルスという見えない敵との戦いの中、お客様にご納得していただけるようなサービスを続けてまいりますので、今後ともご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。