配管の更生工事(ライニング)と更新工事は何が違う?

配管の更生工事(ライニング)と更新工事は何が違う?

更生工事(ライニング)と更新工事とは・・・

建物には設備を機能させるために、様々な管が張り巡らされています。

わかりやすい例でいうと、上水道から送られてきた、きれいな水を建物内に引き込む給水管や、

お風呂や台所などで使用された水を建物外に運ぶための排水管などがあり、

まるで人間の血管のように建物全体に張り巡らされています。

一般的に人は一日に200~300リットルの水を使用すると言われていますので、

給水・排水のトラブルは生活に大きな影響を及ぼしてしまいます。

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(暮らしの配管図)

排水管は様々な建物の水廻りに付設されております。

排水口付近には基本的に臭気や逆流を防ぐ為にトラップがあるので、排水管内部を目視することができません。

そのため管内の劣化を目視により判断することは困難であり、使用者目線では見落としてしまいがちです。

劣化を診断する方法としては、数年に一度専門家が管内を内視鏡で調査する方法が一般的には取られています。

調査で問題のある個所が発見された場合、問題を解消するための工事が必要になりますが、

壁のなかに埋めてある配管を新しい配管に更新するには大きな工事が必要です。

特にマンションなどの集合住宅で行われる工事で、配管を総取替えする場合には、

何十年かに一度の大規模修繕工事になり建物の修繕計画でもかなり重要なイベントになります。

(更新工事・更生工事の違い)

更新工事とは、古くなった配管を取り外して廃棄し、代わりに新しい配管を取り付ける取り換え工事のことになります。

利点としては、配管を新品にするため耐久年数が長く、漏水のリスクが少なくなり、

近年使用されているコーティング済みの配管では腐食による劣化も抑えられます。

ただし費用が高くつくことが多く、建物形状によっては壁や天井に配管を露出させることになります。

工事では壁に穴を開けたり建物を削って配管を取り外したりもするため、工事日数もかかり、

騒音、振動、ほこりなどがどうしても発生してしまいます。

こういった配管の更新工事では建物の規模にもよりますが、ある程度の時間もコストも必要な工事になります。

一方更生工事では今ある配管を生かし、きれいに管内を研磨洗浄したうえで特殊な樹脂を使用し、

配管内をコーティングします(専門用語で「ライニング」)。

このコーティングにより、既存の管は保護され、新たな錆の発生や汚れによる腐食を防ぎ

配管の寿命を大幅に延命することが可能です。

古い管の中に塗っていく塗料をしっかりと硬化させますので、まさに古くなった管の中に

新しいパイプを作ってしまう工法になります。また、更生工事では様々な工法があり、

どのような環境の現場に対しても柔軟に施工することが可能です。

更生工事の利点は、更新工事に比べ短期間で施工できるうえ比較的費用が安くなり、

工事騒音が少なく、壁等の解体復旧の手間が少なくなります。

しかしながら、配管の内側を削るため老朽化が進み管の厚みが極端に薄くなっていたり、

非常に大きな穴があちこちに空いてしまっていると対応ができません。

このため、老朽化が進みすぎると、選択肢が更新工事一択となってしまいます。

更生工事のメリットを最大限に得るには、短期間低コストを生かし、

致命的な状態になる前に先手を打つことが、重要になると言えるでしょう。